語ろ具TOP の下の階層の 生活・文化 の下の階層の 出会いと別れの季節は、便箋にこだわる

生活・文化

暮らしの中のちょっとしたお役立ち情報や、大人の社会見学など。「語ろ具」ライターが読者の皆さんの目線で体験レポートしていきます。

記事の更新、記事へのコメントおよびトラックバックは終了しました。
【重要】語ろ具記事更新終了のお知らせ

コウノ

語ろ具ライターによるオリジナル記事です。

出会いと別れの季節は、便箋にこだわる

■原稿用紙に秘められた歴史を学ぶ
原稿用紙1

さて、満寿屋が作る原稿用紙の歴史について紐解いていってみよう。明治初期より砂糖袋などを扱う紙屋だった舛屋が、屋号と同じ読みの「満寿屋」を用いて原稿用紙を作るようになったのは1940年(昭和15年)のこと。作家・丹羽文雄が発した「君のところは紙屋だろう。何とかしてくれないか?」の一言がきっかけだった。戦争色が強まる中、文学を志す一人の若い女性が原稿用紙づくりに挑んだ物語は広く知られている。

原稿用紙2
原稿用紙だけでも30を越す品揃えがあるが、それらは作家たちの厳しい注文に応えるなかで生まれたもの。そして今も、作家たちを中心に、オリジナル原稿用紙の注文が満寿屋にはたえない。

浅草寺の裏手にある舛屋にお邪魔した際に、社長の川口誠(61歳)さんから見せていただいたのは、A5サイズの小ぶりの原稿用紙(200文字詰)。罫はコピーやFAXをしても写らないように薄い黄色が選ばれ、上部を糊で製本したもの。用紙の左下には小さく作家の名前が付されている。

移動中の執筆を重視したのか、編集者への気配りか、その意図を知るには及ばないが、文字のない四角い升目の連続に、不思議とその作家の作風が思い浮かぶ。

手紙もこれに似ているかもしれない。文字が人を語ることはもあれば、箋(せん)から人が伝わることもある。手紙を書いていると自分だけの便箋が無性に欲しくなるのも、そうした理由からかもしれない。言葉を磨き、便箋にもこだわる。作家たちに鍛え上げられた満寿屋ならば、その期待に十分応えてくれるだろう。

便箋
満寿屋の名入れ原稿用紙 クリーム紙
B4判100枚袋入り・10セット 19,950円(税込み)
※用紙のサイズや種類などは多くの中から選べる。上記は一例。

【関連リンク】
満寿屋(歴史や商品・取扱店情報)
アサヒヤ紙文具店(ネットオーダー取扱店)
■関連キーワード:
■関連記事:

■コメント

満寿屋さんの便箋は風情があっていいなって思います。手紙を丁寧に書きたい気分にさせてくれます。忙しい世の中ですが、ゆっくり相手の事を思って手紙を書くってすばらしい事だと思います。是非一度使ってみてはいかがでしょうか?
投稿者
キュウ
2005年04月17日 23:06
私も満寿屋さんの便箋を使っています。 お礼状は縦罫を使って書くのですが、最近は横書きに慣れてしまっているせいか、普段手紙を書く際に用いるのは専ら横罫です。特に満寿屋さんの横罫は私の好きな朱なので、とても気に入っています。
投稿者
ヒロシ
2005年04月18日 00:51
語ろ具編集部コウノです。 味噌づくりに引き続き、記事を書かせていただきました。 私も昔から満寿屋の便箋を使っています。ちなみに、知人の 女性は、満寿屋さんの200文字の原稿用紙(朱)にメッセ ージを書いて、贈り物に添えて人に喜ばれているようです。 取材にて、満寿屋のご主人から、作家の方のオリジナル原稿 用紙や便箋を見せていただいたのですが、そうした華々しい 点よりも、紙の材質や名入れの型紙について熱心にお話され る姿に、私は強い印象を受けました。 あくまでも原稿用紙や便箋は「伝えるための道具」。 それを真面目に作りつづけるのが、老舗の務めであり、誇り なのかもしれません。 皆さんが普段使われている「モノ」に同居する様々な物語を お知らせください。ぜひ、それらを取材でも取り上げさせて いただきたいと思います。
投稿者
語ろ具編集部
2005年04月18日 09:54
先週、満寿屋さんの名入れ便箋「優雅箋」デビューを果たしました。ヒロシさんと全く同じ感覚で、縦書きと横書きを使い分けています。インクのにじみが無いことが気に入りました。せっせと書き散らす私にはとっても嬉しいお手軽価格なのが何よりです。もう、次のが欲しいと思ってます。
投稿者
かず
2005年04月18日 17:22
原稿用紙と便箋の記事を 興味深く拝読いたしました。 この原稿にあった丹羽文雄氏が亡くなられたニュースを見て、また驚きましたが…。 今後の記事も楽しみにしております。 つたない文章で恐縮です。
投稿者
直一
2005年04月20日 21:51
語ろ具編集部コウノです。 直一さんのコメントにございましたように、 私も、丹羽文雄氏の訃報に驚きました。 ご冥福を祈りながら、著書を改めて手にして みたいと思います。 語ろ具の記事は、スタッフが頑張って取材を しておりますので、これからもご愛読の程、 お願い申し上げます。
投稿者
語ろ具編集部
2005年04月21日 09:18
ご苦労さん 早速ミソを造って見ました これからも いろんな物 お願い致します
投稿者
2005年06月02日 12:00
小説を書いているところなので、原稿用紙のことが気になり、覗かせていただきました。また寄ります。
投稿者
buttakuncat
2007年05月12日 16:14

もうひとつのサライ始めました。

サイトの現在地は

  1. 語ろ具 TOP
  2. 生活・文化
  3. 【コウノ】出会いと別れの季節は、便箋にこだわる