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トーヘー

語ろ具ライターによるオリジナル記事です。

懐かしくて新しいセルロイドの人形 〜 日本最後の職人が語る

童謡にも歌われているセルロイドの人形がネットを通じて密かなブームだという。日本最後のセルロイド職人を訪ねた。

「青い眼をしたお人形は、アメリカ生まれのセルロイド」と童謡にも歌われているセルロイドの人形。野口雨情作詞のこの歌が発表されたのは1921年(大正10年)というから、セルロイド玩具の歴史の奥行きが実感できる。昭和の幕開けとともに、日米親和の象徴としてアメリカの宣教師を通じて日本に贈られたという無数のセルロイドの人形達。十数年後に起こる太平洋戦争の最中にその多くは姿を消したという。敵国の玩具として見られたからだ。だが、戦後復興の中で日本の輸出品としてセルロイド玩具などが重要な役割を担うようになった。

セルロイドの人形
セルロイドと聞いて「懐かしい」と感じるのは、戦後から昭和30年代ほどまで生産が続いたセルロイド製の下敷や玩具に触れる機会の多かった語ろ具世代なのではないだろうか。葛飾区を中心とする日本の下町経済を支えたセルロイドの玩具は、プラスチックや塩化ビニールなどの新素材にとって代わられてしまい、だんだんと廃れてしまい、その姿を消した。

しかし、そのセルロイドで作る玩具を作り続けている職人が日本でたった一人だけ残っているという。しかも、その職人が作る人形がインターネットを通じて密かなブームとなり、セルロイド人形愛好家を増やしているというのだ。あの懐かしい手触りを求めて、日本最後のセルロイド職人のお話を伺うべく、平井玩具製作所の平井英一氏を訪ねた。


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