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桑島 まさき

語ろ具ライターによるオリジナル記事です。

伝統継承に奮闘!「講談たっぷり会」の活動

すでに伝統芸能としての価値がある講談。退職後、本格的に講談師デビューを果たし、福祉施設などを回りながら伝統を守る鈴木梅脚氏の活動をレポートします。

四百年の歴史をもつ講談。だが落語の陰にかくれ往時の勢いはない。しかし近年、伝統芸能の復活に尽力する人たちがいる。

鈴木晴夫さん
先回レポートした「浅草で寄席と旨い料理をいただく」で出会った講談好き元気印の年配の男性の活動を追ってみた……。


■講談に磨きをかける毎日
渥美講談塾主催
「未来寄席」での鈴木さん
長年勤めた会社を2001年定年退職した鈴木晴夫さん(70歳)の現在は講談中心だ。自身も「鈴木梅脚(すずき ばいきゃく)」という芸名をもち講談師になることもある。
千葉市の「渥美講談塾」(主催:渥美雅子さん/弁護士・女性と仕事の未来館館長)で、プロの講談師に月2回指導を受け、日頃の鍛錬を披露する発表会の他、各地の老人ホームなどの福祉施設で出前講談もしている。

渥美講談塾では、講談師の宝井琴梅(たからい きんばい)さんから指導を受け、師匠と弟子の関係になってから10年近くになるという。講談塾の行事としてニューヨークやホノルルやサンパウロなどでの海外公演を自ら企画し公演したこともある。

■講談についてQ&A
ところで講談はどのくらい認知されているのだろうか? 講談についての講演を依頼されることが多い鈴木さんに、講談についての素朴な疑問を投げてみた。

―― 講談と落語の違いは?
鈴木さん:講談はTVのワイドショー、ノンフィクションですね。実際にあったこと、起きたことを元に見てきたかのように話します。語り+説明で成立し、社会的に訴えることを基本としています。対する落語はフィクションです。会話で成立し、笑いをとるのを基本としています。

―― 時代物や新作物があるが、最近の新作物の傾向は?
鈴木さん:時局にあった社会問題などをネタにすることが多いようですが、時代物に比べてさほど勇ましいものはないようです。

―― 新作物のネタや脚本はどんな人が書いているのですか?
鈴木さん:芝居の「脚本家」のように職業としては成立していません。自分で考える人もいるようですし、一緒に仕事をする機会がある周辺の人たちが考えて書いたりするケースも多いようです。

講談が勢いを取り戻すと「講談の脚本家」が必要になる時代がくるのだろうか?


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