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語ろ具編集部

語ろ具ライターによるオリジナル記事です。

『DON’T FORGET TO WRITE』〜万年筆のすすめ〜万年筆物語-1-

メールの時代かもしれません。しかし、手書きで書くからこそ想いは伝わる。いま、流行しつつある万年筆のお話をシリーズでお届けします。

ここ数年来、万年筆を購入される方が増えてきています。一昔前は万年筆というと、進入学や入社の記念品の代名詞のような感もありましたが、現在ではギフト需要も勿論ありますが、自分使いとして購入されている方が増えているのが大きな特徴です。
万年筆好きの間では、「ポケモン」(=「ポケットにモンブラン」)みたいな流行性の部分もあったり、メール文化が急速に浸透したことへのアンチテーゼ的な、「書くことの愉しみ」のための貴重なツールとしての再発見という部分もあると思います。
シャープペンやボールペンは、筆圧によって黒鉛やインクを紙に擦り付けて文字化するわけですが、万年筆は毛細管現象を使って、筆圧をかけなくてもペン先が紙に触れた瞬間から、自らインクが流れ出します。太字を使うとインクは大量に流れ出てきて力をかけずとも自ら滑らかにすべり、極細を使うと細い線を描く緊張感の中でもインクが切れずに続いてでてくる、それぞれに書くことに快感が伴います。



パリの郊外でこんな店を見つけました。北欧から来た人が開いてデザイナーに人気があるというお店なのですが、店頭のガラス面にいたってシンプルに「DON’T FORGET TO WRITE」という張り紙(POP)がしてあり、そこにはペンを売りたい、というよりも「もっと書くことを大切にしてみようよ」という心情的で文化的な香りを感じました。

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