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名所・歴史探訪
岩手県・盛岡城跡公園(岩手公園)〜日本全国47都道府県・不思議再発見の旅vol.4
名所・歴史探訪
土地の名所・史跡は、様々な歴史を教えてくれます。観光にとどまらず、ライターならではの目線で由緒あるスポットを詳しくご紹介します。
成田 青央
語ろ具ライターによるオリジナル記事です。
岩手県・盛岡城跡公園(岩手公園)〜日本全国47都道府県・不思議再発見の旅vol.4
日本の歴史ミステリーを求めるツアーは、岩手県に到着。そこでは、不思議な物語が語り継がれていました。
日本全国47都道府県を北から順に巡り、その土地の歴史的な不思議をご紹介していきたいと思います。第4回目は岩手県の盛岡城跡公園(岩手公園)に行ってきました。
■南部に伝わる不思議な話
世の中には、「嘘つき名人」や「天才詐欺師」という人種がいるが、彼らに共通するのは、自分がついている嘘や偽りを、自ら事実だと信じ込むことらしい。
その意味では、興味深いのは江戸時代に書かれたノンフィクションものの記録だ。
中には、現代の常識では到底信じられないような怪物や妖怪変化などが登場するが、科学知識を持たない当時の人々にとっては、そうした魑魅魍魎(にみもうりょう)が現実に存在していると信じた上で書いているから、余計にまことしやかに聞こえてしまう。
例えば、盛岡藩に伝わる『とぞ草子』という物語がある。
寛政年間(1789〜1801)に書かれた本で、すべての話のラストが「・・・とぞ」で終わることから、この名が付けられている。
当時のベストセラーらしく、岩手県や盛岡市にも、何冊も写本が現存しているが、その中身は南部藩の偉人にまつわるエピソードを1人1話づつ書き留めたものである。
この中に盛岡藩創立当初の話として、加賀の前田家に頻繁に交流を深めに行った玉村氏という藩士の勇気を讃えた逸話がある。
内容をかいつまんで説明すると、この玉村氏がある年の正月に三戸にいる殿様に挨拶に向かう途中で、深い池のほとりで異変に遭遇する。その異変とは、池の主である大蛇が通行の災いをなすというもので、玉村氏は真冬に池の底に潜り、その大蛇の化身である大木に綱をつけて150人掛かりで引き上げ、見事、大蛇を退治したという英雄談だ。
その話には続きがあって、数年のちに、玉村氏が藩主の命を帯びて加賀の前田家に赴く際にも、また、今度は海の上で鰐に襲われ、これを逆に退治したという話もあるが、晩年にはその祟りで死んだという。
そうした大蛇や鰐の存在は別として、当時の南部藩は、豊臣政権下
での生き残りを掛けて、前田家に接近する必要があった。
事実、盛岡城を築く際にも、その設計者は前田家の家臣だった内堀伊豆という軍学者で、のちに南部藩士に召抱えられている。
日本全国47都道府県を北から順に巡り、その土地の歴史的な不思議をご紹介していきたいと思います。第4回目は岩手県の盛岡城跡公園(岩手公園)に行ってきました。
■南部に伝わる不思議な話
世の中には、「嘘つき名人」や「天才詐欺師」という人種がいるが、彼らに共通するのは、自分がついている嘘や偽りを、自ら事実だと信じ込むことらしい。
その意味では、興味深いのは江戸時代に書かれたノンフィクションものの記録だ。
中には、現代の常識では到底信じられないような怪物や妖怪変化などが登場するが、科学知識を持たない当時の人々にとっては、そうした魑魅魍魎(にみもうりょう)が現実に存在していると信じた上で書いているから、余計にまことしやかに聞こえてしまう。
城下町・当時の盛岡
例えば、盛岡藩に伝わる『とぞ草子』という物語がある。
寛政年間(1789〜1801)に書かれた本で、すべての話のラストが「・・・とぞ」で終わることから、この名が付けられている。
当時のベストセラーらしく、岩手県や盛岡市にも、何冊も写本が現存しているが、その中身は南部藩の偉人にまつわるエピソードを1人1話づつ書き留めたものである。
この中に盛岡藩創立当初の話として、加賀の前田家に頻繁に交流を深めに行った玉村氏という藩士の勇気を讃えた逸話がある。
内容をかいつまんで説明すると、この玉村氏がある年の正月に三戸にいる殿様に挨拶に向かう途中で、深い池のほとりで異変に遭遇する。その異変とは、池の主である大蛇が通行の災いをなすというもので、玉村氏は真冬に池の底に潜り、その大蛇の化身である大木に綱をつけて150人掛かりで引き上げ、見事、大蛇を退治したという英雄談だ。
その話には続きがあって、数年のちに、玉村氏が藩主の命を帯びて加賀の前田家に赴く際にも、また、今度は海の上で鰐に襲われ、これを逆に退治したという話もあるが、晩年にはその祟りで死んだという。
事実、盛岡城を築く際にも、その設計者は前田家の家臣だった内堀伊豆という軍学者で、のちに南部藩士に召抱えられている。

