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有田焼復権に向けて〜有田焼万年筆製作秘話〜万年筆物語-2-

有田焼は、日本を代表する焼き物産地。売り上げが激減する中、有田焼の危機を救うべく立ち上がった人達がいるのです。

近年アジア諸国の攻勢によって、有田焼の売上が最盛期から半減してきてしまっています。
有田という町はすべてが焼き物産業から成り立っている町なので、このままでは町全体が衰退してしまう、という危機感から、現地の有志の呼びかけで「現代に生きる有田焼のあり方」を模索し、その第一号として3年前に万華鏡を苦労して製作し発売したところ、これが評価を得て海外でも大人気となりました。
しかし、万華鏡を作る自体が目的ではなく、あくまで有田焼の復興を目指すことが目的ということで、当社(丸善株式会社)に相談があったのです。 その意義と意欲の同感し、セーラー万年筆株式会社も巻き込んでスタートした企画が「有田焼で万年筆を作る」というプロジェクトなのです。 限定品で1本ずつ作るのであればすぐになんとかなるのですが、有田焼の普及のためには「プロダクトもの」(大量生産できるやり方)にこだわることが必要でした。完全な工業生産は困難なのですが、少しでもそこへ近づけるために相当の苦労をしました。それがこの秘話となります。
セーラー万年筆(株)製造本部企画開発室にて新製品開発を担当している、大達 彰氏(島根県浜田市出身)
有田焼き万年筆の一例


■有田焼への想い
今年(2007年) 7月27日に有田焼万年筆を発売しましたが、その最大の特徴は本物の有田焼の質感、風合いをそのまま味わって頂けるところにあり、我ながら良い製品を出せたと思っています。
この有田焼万年筆は丸善(株)、有田焼((有)佐賀ダンボール商会(株)香蘭社源右衛門窯)とセーラー万年筆(株)の3者プロジェクトから生まれました。
初顔合わせから約2年を要しましたが、この2年間は「有田焼復権」への有田焼3社の強い思いに引っ張られる形で進んで行ったと思います。
私にも良いものが出来るという予感は有りましたが、「本当に有田焼を使った部品で万年筆作れるのか?」という不安の方が大きかったように思います。技術的にはやはりいろいろな問題が出てきましたが、その一つ一つを全社の技術陣が粘り強く取り組み、クリアしていき、有田焼万年筆は完成しました。


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