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史嶋 桂

語ろ具ライターによるオリジナル記事です。

世界最速のAFカメラ「オリンパスE-3」を試す(前編)

世界最速のAF一眼レフと言われるオリンパスE-3。EOS 5Dを持つ筆者が、E-3を手にして何を感じたのでしょう。

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例によって僕の勤め先のコンパニオンにモデル役をお願いした。1/60秒・f4.5・ISO800・ 12mmでストロボなし手持ち撮影。レンズはすべてZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWDを使用している。せっかくのモデルさんなのにISO値が高すぎるのかノイズがめだつ。E-3でこういう撮影をする時は、ISO400以下にするか、ストロボを焚いた方が良い様だ。
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■世界最速のAFを持つオリンパスE-3
きっかけは昨年11月の下旬、会社に向かう通勤途中にカメラマンの友人Aからかかってきた電話でした。
「もしもし、史嶋さん? Aだけど、今ちょっと話せるかな?」
「ええ、大丈夫ですよ。お元気でした?」
「うん、あのね、相談があるんだけど、お宅E-3要らない?」
「え〜っと、E-3ってなんでしたっけ?」
「あれだよ、ほら今TVで宣伝してる世界最速のAF一眼レフのE-3」
「おお、オリンパスのE-3ですか?!」
その後、遅刻すれすれまで、寒い中路上に立ち止まり携帯電話で聞き出した話は、友人のAらしい失敗談でした。彼は以前からニコンとオリンパスの二本立てで仕事をしてきて、今回E-3の前評判が高かったので、確実に入手するために販売店に予約を入れていたらしいのです。ところが保険のつもりで2軒目の店に「入ったら取っておいて」と頼んだ話が「入ったら買う」と受注扱いになっていて、結局2台のE-3と標準ズームレンズを引き取るはめになったのだそうです。Aいわく、下取り店に持ち込むのも面倒だし、最新型はオークションに出しても買いたたかれるし、で、僕が以前フォーサーズを使ってみたいと言っていたのを思い出したのだそうです。
フォーサーズは、オリンパスとイーストマン・コダックが提唱した、デジタル一眼レフカメラの規格です。由来は4/3型(約17.3×13mm)の撮像素子ということです。フォーサーズは標準規格化されたレンズマウントとデジタル専用設計の交換レンズで全て統一されますから、ある意味デジタル専用設計の一眼レフシステムと言えます。ただし、フィルム時代のレンズ+カメラ資産は全て入れ替えになってしまうのが欠点かも知れません。それもあって、今までは二の足を踏んでいたのが正直なところです。



1/400秒・F4・ISO100・60mmでコナラの紅葉を撮影した。60mmF4は35mm換算で120mmの解放撮影に相当するはず。もっと背景がぼけると思ったが、意外にぼけてくれない。これも被写界深度の深いフォーサーズの特徴かもしれない。しかしオリンパスブルーと呼ばれる背景の空はいつ撮っても鮮やか。
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オリンパスE-3は、2007年11月末の発表当時、ズイコーデジタルED12-60mmSWD(超音波振動モータ)のレンズとセットで、世界最速のAF(オートフォーカス)を誇るカメラでした。二強のカメラメーカーのキヤノンとニコンが異議を唱えていないところを見ると、この宣伝は正当なものだった様です。
つまりE-3はレンズを被写体に向けて、シャッターボタンを半押しにしてAFを作動させてから、焦点が合うまでの速度が世界一速いと言う事です。くわえてE-3と標準レンズには、プロの使用に耐える強力な防塵防滴機能も、秒間5コマの連写性能もありました。これらの性能を持ちながらレンズとセットで20万円台と言う実売価格を達成しているのですからたいしたものです。ボディレンズ込みで防塵防滴を満足できるレベルで達成しているのは、キヤノンとニコンだとプロ用のEOS 1DシリーズとD3くらいのものです。こちらはいくら安くても80万円コースでしょう。

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