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名所・歴史探訪

土地の名所・史跡は、様々な歴史を教えてくれます。観光にとどまらず、ライターならではの目線で由緒あるスポットを詳しくご紹介します。

成田 青央

語ろ具ライターによるオリジナル記事です。

宮城県・伊達政宗と瑞巌寺〜日本全国47都道府県・不思議再発見の旅vol.5

歴史の不思議旅シリーズの第5回目は、宮城県。伊達政宗にまつわる歴史を紐解きます。

日本全国47都道府県を北から順に巡り、その土地の歴史的な不思議をご紹介していきたいと思います。第5回目は宮城県で伊達政宗(だてまさむね)を偲びながら瑞巌寺(ずいがんじ)に行ってきました。

■「独眼流」が密かに築いた「城」
伊達政宗甲冑姿木造
「独眼竜」こと、伊達政宗は本当に食えない男だった。

よく、「生まれがもう少し、早ければ天下を握れたかも?」などと言われるが、奥州という地理的なハンディから、ようやく地域ブロックを制覇した頃には、中央から天下統一を目前にした豊臣秀吉が攻め入ってきた。

そのため、小田原参陣の際には、白装束に十字架を背負うなどのパフォーマンスで首がつながったり、裏で葛西大崎一揆を策動した際にも、その証拠を掴まれそうになったが、苦肉の策で窮地を脱している。

その後も、支倉常長を海外に遣わし、独自の外交ルートを確保しようとしたり、家康の子でありながら、疎まれ改易させられた松平忠輝に娘を嫁がせ、次期将軍にしようと画策していたことなど、常に徳川幕府から警戒される存在であり続けた。

しかし、警戒したのは、幕府の方ばかりではなかったようだ。

「東奥老士夜話」という、政宗の死後、90年経って書かれた本がある。

内容は、徳川幕府を仮想敵国に据え、もし戦争を仕掛けられた際には、どのような防御体制で臨むべきかを想定したシミュレーションとなっている。

また、政宗が仙台城を築くにあたり、新城の候補地として、青葉山、日和山(ひよりやま)、榴ヶ岡(つつじがおか)の3ヶ所を幕府に申請した。

通例によれば、第二希望が許可されるため、海に近い榴ヶ岡を本命にすべく、青葉山を第一希望にしていたところ、幕府に裏をかかれて、結果的に青葉山になってしまった話なども載っている。

当時、家康が大坂城の豊臣秀頼を滅ぼした後は、「次は、奥州だ」という風評が江戸市中に 流れ、緊張感が高まっていたといわれている。

伊達藩にとっては、迫り来る危機であり、政宗の亡き後には、幕府が一気に取り潰しに 掛かるのでは?と、恐れられていた。

その危機意識は、政宗の墓所である瑞鳳殿の立地にも現れており、有事の際には、 伊達家の最後の拠点として、「出城」となるのだ。

瑞巌寺総門
瑞巌寺本堂


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