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史嶋 桂

語ろ具ライターによるオリジナル記事です。

デジタル一眼レフ初心者講座(その2)〜ぼけ味の綺麗な写真を撮ろう

前回に続いて、今回はデジタル一眼レフカメラ(デジ一)初心者向けに、「ぼけ味」の綺麗な写真の撮り方を具体的に説明しています。季節は春、屋外で花や鳥などを撮影されることも多くなると思いますが、そんな撮影の参考になりますよ。 (編)

前回の(その1)ではデジ一だからこそ可能なさまざまなレンズの選択や、広角と望遠と画角の変化から撮像素子のサイズに伴う画角の差などについて説明いたしましたが、その記事について個人メールで「原理の説明より、もっと具体的な手法や注意点を書いて欲しい」と言うご指摘を何件もいただきましたので、今回は「どうやってぼけ味の綺麗な写真を撮るか」をメインにご紹介してまいります。



コデマリの白い花が赤いサツキツツジの花の群落の前に咲いていたので、色が分かる程度に暗く背景をぼかして手前のコデマリを強調して撮ろうと考えた。コデマリのみっしり感を出すのに望遠レンズで遠近感を弱め、さらに絞り込んで被写体のみ深くピントが合うように、背景は赤い花が分かる程度に黒くつぶして撮ってみた。
キヤノンEOS D60とEF70-300で撮影(1/200秒・F19・ISO400・180mm)
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■ぼけ味の綺麗な写真が撮れないのはなぜ
ぼけ味と言うのは、映画の撮影手法の一つであるシャローフォーカスに似た写真の撮り方です。シャローフォーカスは映画など動画の表現手法ですが、ピントの合う範囲、つまり被写界深度が浅くなる様な撮影機材を利用して、画面の中に極浅いピントの合った面を作り出し、この面の上にある被写体、つまり撮影者が注目させたい被写体だけにピントを合わせて強調し、バックや手前の物体はぼかしてしまう撮影方法です。静止画の写真ではこれを「ぼけ味」と呼びます。
作例の様に背景のぼけ味が強いのに、対象となる被写体の解像感が高い写真は、デジタルカメラの中では、デジ一だけが自由に撮れる写真と言えるでしょう。
ところがデジ一の初心者が、買ったばかりのデジ一の取扱説明書で最初に勧められるフルオート撮影や、プログラムされた撮影のモードで写真を撮りはじめても、なかなか綺麗に背景のぼけた写真は撮れないのが現実です。正しいオートフォーカス(AF)の使い方さえ分かれば、ピントのあった解像感の高い写真は簡単に撮れますが、ぼけ味は出ないのです。
これはカメラメーカーの提供するフルオート撮影やプログラム撮影の設定が、ぼけ味の強い、見方を変えると被写界の大半にピントが合っていない曖昧な写真より、画角の中にある様々な被写体にできるだけ綺麗にピントを合わせるパンフォーカス向けの設定になっているからです。これではせっかくデジ一を買っても、綺麗なぼけ味のある写真はなかなか撮れません。ではどうすれば、綺麗なぼけ味の写真が撮れるのでしょう?



風に揺れるヤグルマギクの青い花の背景に、緑の芝草が伸び放題になっていた。背景に芝草のパターンがぼんやり見えるとおもしろい写真が撮れると考え、絞り開放で被写体ぶれを防ぐために高速シャッターで撮って見た。
キヤノンEOS D60とEF35-135で撮影(1/1500秒・F5.6・ISO400・135mm)
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