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蔦谷耕書堂

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母猫代わりに毛づくろい代わり〜子猫の町蔵日記その5

捨てられた子猫を保護した語ろ具ライターの奮闘記。今回は、人間が母猫の代わりに毛づくろい。さぁ、フリーランスで仕事をしながらの子(猫)育てはいかに? (編)

■子猫の存在の前に、仕事の継続は不可能と知る

保護した翌日の午後、子猫の町蔵が一発でトイレを覚えた後のことである。
私は町蔵に猫フードを食べさせた後、キャリーに入れずに、そのまま部屋の中に出しておいた。

昨晩はキャリーの中で過ごした町蔵であったが、私は猫をキャリーやケージにできるだけ入れたくない。町蔵がキャリーの中で鳴き始めると、閉じ込めている気がして、平静な心境でいられなくなる。外出時や就寝時にキャリーに入れておいたのは、部屋のそこら中に積み上げた本の間に彼が迷い込み、体の上に本が落ちてきでもしたら、骨が折れてしまうかもしれないと心配だったからだ。

これが、保護したての町蔵を骨折させるのではないかと懸念した、「そこら中に積み上げた本」の一部。本ごときにがそんなに危険? そう神経質にならなくても、と思われた方、ご理解いただけただろうか。
この写真はだいぶ日が経ってからのものなので町蔵は丈夫かつ機敏になり、やすやすと本の下敷きにはならないという判断のもと、こうして遊ばせてあるが、それでも今見ると、剣呑な感じのする写真である……。


外界からの刺激が発育段階で重要であるのは、猫や人に限らずどんな生き物にも言える。あちこち歩き回って探索し、いろんな物を見たりその匂いをかいだり、たくさんのことを経験することが、感覚的な刺激をその小さな脳に与えて成長させ、様々な反応・判断を重ねることで、学習していく。だから、私が見守っているところなら、町蔵にもキャリーの外で自由に遊んでもらったほうがいいのだ。だから、できるだけ閉じ込めたくないのだ。

というわけで、町蔵を遊ばせている間に、私は仕事に取り掛かった。

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