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名所・歴史探訪

土地の名所・史跡は、様々な歴史を教えてくれます。観光にとどまらず、ライターならではの目線で由緒あるスポットを詳しくご紹介します。

成田 青央

語ろ具ライターによるオリジナル記事です。

埼玉県・吉見百穴〜日本全国47都道府県・不思議再発見の旅vol.11

コロボックルの住居跡という説があったり、戦国時代の城跡があったり、第2次世界大戦時には地下軍需工場になったりと、様々な歴史を持つ埼玉県の吉見百穴をご紹介。この不思議、自分の目で確かめてみたくなりませんか? (編)

日本全国47都道府県を北から順に巡り、その土地の歴史的な不思議をご紹介していきたいと思います。11回目は埼玉県の吉見百穴(地図)に行ってきました。

吉見百穴に向かう
吉見百穴に到着


■コロボックルのお城!?
学者というものは、時として、とんでもないことを真剣に主張するものだ。

その一例が、東京帝国大学(現東京大学)に東京人類学会を設立した坪井正五郎博士が唱えた「石器時代の日本人の祖先は、コロボックル(蕗の下にいる小人)」という説である。

博士の主張の裏づけとなったのは、1887(明治20)年に行われた吉見百穴の発掘調査であり、骨、玉類、金属器、土器などが掘り出されたことから、この横穴群を土蜘蛛(コロボックル人)の住居跡と断定した。


吉見百穴

吉見百穴については、その存在は江戸時代から名所として知られていたが、大正時代には現在の通説である「墳墓説」が定着した。百穴と呼ばれながら、その数は実に219穴あり、国内最大規模である。また、天然記念物のヒカリゴケの自生地でもある。

この地は、横穴を掘りやすい土質であったらしく、1904(明治37)年から21年掛けて、一人の男がノミ一本で彫り上げた、「岩窟ホテル」という廃墟マニア必見のスポットがあったり、吉見百穴内にも1945(昭和20)年頃に戦闘機のエンジンを製造する目的で掘られた旧中島飛行機 大宮製作所地下軍需工場跡などが残されている。

地下軍需工場跡の洞窟
洞窟内


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