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語ろ具ライターによるオリジナル記事です。

万年筆の修理〜万年筆物語-4-

使えば使うほど味が出てくるのが万年筆ですが、手入れを怠ったり、長い間利用していると修理が必要になる事があります。そんな万年筆の修理について、万年筆のプロからアドバイス。 (編)

前回、メンテナンスのお話をいたしましたが、インクを入れたまま放置してしまったり、メンテナンスを何年もしていなかったりすると、修理に発展することがあります。
ということで、今回は修理についてのお話です。

■万年筆の修理の内容

万年筆の部品。万年筆の主要な部分の名称を知っていれば店員に修理箇所を伝えるのにスムーズになり、そして修理出来上がり時のどこを交換したのかなど、なんとなくではなく、しっかりと内容把握ができますので、ぜひご参考にしてください。


a)ペンポイント・・・耐摩耗合金を使用(イリジウム)
b)ペン先・・・14金製が主。高額品は18金製を使用。他にステンレスにゴールドプレート(金メッキ仕上げ)等あり
c)首軸・・・ペン先を固定し、インクの流れをスムーズにするペン芯が内蔵されている
d)胴軸・・・インクの貯蔵部で握りやすい太さになっている
e)キャップチューブ・・・ペン先の保護とインクの乾燥を防ぐ
f)尻軸・・・吸入式の万年筆に見られる部品で、インクを吸入する時にこの部品を回す。
g)クリップ・・・ポケットに携帯するためと机の上の転がり防止
h)天ビス・・・クリップや内部機構をキャップチューブに留める部品
(キャップチューブと一体型もあり)
I)ペン芯・・・インクをペン先に流す機構

万年筆の修理内容と致しましては、下記のようなものがあります。

【両様式万年筆】
・ペン先
特にスチールなどの金を使用していないペン先の場合、インクが内部で固まってしまうとそこから腐食してしまいます。ペン先表面も切り割の部分などボロボロなってしまいます。そうなるとインクが先まで引っ張られず、交換となってしまいます。
・ペン芯
溝の部分にインクが固まってしまいますと、インクの流れが止まってしまい、書けなくなってしまいます。また、流れが止まってしまいますと他のところから、インクがもれ出てくる場合がございます。洗浄してインクが流れればよいのですが、劣化してしまうと交換修理となってしまいます。
・首軸
こちらもやはり劣化が進み変形、ヒビなどに発展し交換修理となってしまいます。
・コンバーター
ピストン部にインクが固まり動作不良となってしまいます。コンバーターの場合は消耗品となりますので、店頭にて販売しているのでご自分で交換できます。
・キャップ部
インクが付着したまま放置してしまいますと、内キャップの部分や接している首軸部分の劣化につながり、引き抜き式のキャップの場合ゆるみが出てきてしまいます。この場合は、内キャップ交換・首軸交換となります。

【吸入式万年筆】
・ペン先・ペン芯・キャップは両様式同様となります。
・吸入部
内部にインクが固まり、ピストン部が作動しなくなってしまったり、吸入部のインク付着により劣化してしまい、尻軸の部分からインクもれをしてしまう場合があります。内部がゴム式の場合は、ゴムの劣化で破れてしまい、やはりインクもれを起こしてしまいます。この場合は、軸交換・ピストン部交換・ゴム交換という内容となってしまいます。

この他にも、いろいろな症状が出てくると思います。筆圧の関係でペン先ズレや引っかかり、落下のためペン先曲がり、折れ、軸われなどの修理もあります。店頭にてご相談ください。

上記の内容ですと、ほとんどが有料となります。
ただし、購入後すぐに製品上の不具合(書き出し不良、キャップかんごう不良など)がございましたらすぐに保証書と一緒に持ちください。期間をあけてしまいますと有料になってしまう場合があります。

前回もご案内いたしましたが、メンテナンスは定期的(1ヵ月に1度程度を目安に)に行ってください。

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