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小宮山 信之

語ろ具ライターによるオリジナル記事です。

歴代の文化が混交するトレド〜イベリア半島の片隅から(2)

ヨーロッパ南西部のイベリア半島にあるスペインを旅する語ろ具ライターからのレポート。今回は世界遺産の街トレドのご紹介です。 (編)

前回のマドリッドに続いて、『イベリア半島の片隅から』連載2回目は、かつての首都トレドを訪ね、歳月が織りなす歴史と文化をたどることにします。

■タホ川で囲まれた城砦都市トレド

タホ川に囲まれたトレドは聖俗攻防の地

スペインの首都マドリッドから南に70キロメートルに長い歴史を刻む世界遺産の街トレドはあります。紀元前193年、ローマの属領となってからトレドはイベリア半島におけるキリスト教の中心地となり繁栄を遂げます。6世紀には西ゴート王国の首都となりますが、やがてレコンキスタの動きの中、1085年にアルフォンソ6世が再征服します。1492年に異教徒の国外追放令が出るまではユダヤ教徒と共存して独特な文化を醸成しました。1519年カルロス5世の即位により強大なスペイン帝国と首都となりますが、1561年、フェリーペ2世によるマドリッドへの遷都後は宗教、芸術面で重要な役割を果たすようになります。
トレド旧市街の対岸にある展望台からみると、三方をタホ川に囲まれた自然の城砦都市であることがよくわかります。美しい町並みの中央にはカテドラルがひときわ目立ちます。右手にある四角形のアルカサル(王宮)はスペイン内戦時代の1936年、フランコ軍と人民戦線側が激闘を重ねたところです。トレドの街は聖職者と統治者の衰亡史をいまでも語りかけるようです。

■トレド市街は迷路
狭い道は迷路のよう
中央の溝が排水溝


市街地はなんとか車が通行できるような細い道が迷路のように入り組んだ坂道となっています。ときおり建物の隙間から見え隠れする聖堂がランドマークのようです。商店やレストランも歴史的な景観を保護するために調和を図って建てられて営業しています。

古い町並みの中での手工業
町並みにとけこむレストラン


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