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小宮山 信之

語ろ具ライターによるオリジナル記事です。

グラナダからバレンシアへ〜イベリア半島の片隅から(5)

ヨーロッパ南西部のイベリア半島にあるスペインを旅する語ろ具ライターからのレポートの5回目。グラナダの有名なアルハンブラ宮殿から街中に入ってフラメンコを楽しみ、地中海では名物料理に舌鼓。バレンシアの市場ではイベリコを食べてグラシアス! (編)

春祭りでにぎわうセビーヤを後に、今回はグラナダでアルハンブラ宮殿を訪ねてから、地中海沿いに北上し、バレンシアの味覚を楽しむことにします。

■アルハンブラ宮殿が伝えること
シエル・ネバダ山脈には残雪が輝き、アルハンブラ宮殿に吹く風はまだまだ冷たい。ワシントン・アービング(1783-1859)が『アルハンブラ物語』で描く様相を思い出すと、4月半ばだというのに、より寒さが増します。
事前に予約した時間に間に合うようアルバイシンに対峙するアルカサバ(城塞)で、王宮への入場を待ちます。

アルハンブラ宮殿入り口からアルバイシンを望む

アラビア風の精緻な装飾で覆われた天井
王宮は14世紀に建設されたイスラム文化の一大傑作といわれるとおり、栄華を極めた出来栄えがいまに伝わります。やがて棲む主がキリスト教徒と入れ替わっても、アルハンブラ宮殿の光と影、静寂とせせらぎ、人工と自然が織りなす調和美は、歴史の変容を超越して、訪れるひとびとに強く訴えるところです。

アレヤネスの中庭から王の執務を眺める
アラビア模様のタイルや漆喰細工で装飾された王の執務室の前には、池を囲んでアラヤネスの中庭があります。謁見に使われた大使の間を過ぎると、ライオンの中庭へ出ます。中庭は修復工事中で有名なライオンの噴水を見ることはできませんでした。ここから先は王専用のハーレムで、江戸城大奥と同様に男禁制の場でした。
14世紀初頭に整備されたグラナダ王の夏離宮・ヘネラリーフェはアルハンブラ宮殿の東側徒歩10分の距離にあります。大きな池、長い水路、豊富な噴水などを織り込んだ庭園は、アラブ民族にとっては心休まる場所だったことでしょう。

■フラメンコ・・・♪♪♪
タブラオでフラメンコを楽しむ♪
アルハンブラを訪れた後はアルバイシンにあるタブラオを訪ねてフラメンコを楽しむことにします。タブラオとは「板張り」を意味するスペイン語で、板張り舞台の周囲三方を観客が囲んだシアター・レストラン。旅行者にとっては手軽にフラメンコを楽しめるところです。
フラメンコが佳境に入るのは深夜24時過ぎからだとかで、本格的にフラメンコを鑑賞するのには体力も気力も必要なようです。

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