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壬申の乱を見つめた神社・桜木神社〜神社を歩く(13)
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土地の名所・史跡は、様々な歴史を教えてくれます。観光にとどまらず、ライターならではの目線で由緒あるスポットを詳しくご紹介します。
醸 のり子
語ろ具ライターによるオリジナル記事です。
壬申の乱を見つめた神社・桜木神社〜神社を歩く(13)
吉野の里にはさまざまな歴史が伝わっています。今回は大化の改新にかかわる中大兄皇子(天智天皇)と大海人皇子(天武天皇)の兄弟間の争いについて、川の流れとともにたどっています。
(編)

鎌倉時代の源義経公、南北朝時代には後醍醐天皇など、戦乱の世において、吉野を隠遁の地に選んだ貴人は少なくありません。そして飛鳥時代にも、ここは重要な人物が隠れ住んだ場所となっています。そして彼にとってもっとも重要であった場所が、桜木神社(地図)のある周辺なのです。さてではその人物とは?
さっそく紹介しましょう。
■壬申の乱
兄に命を狙われた弟の話は、歴史の上で枚挙のいとまがありません。しかしもっとも有名なのは、兄である源頼朝公に憎まれて追われた義経公ではないでしょうか。彼は吉野に隠れ、東北へと落ち延びたとされています。
しかしそれより以前、やはり兄から命を狙われた弟が、この吉野に姿を隠しています。その人の名は、大海人皇子(おおあまのみこ)。兄は天智天皇(てんじてんのう)です。
大化の改新で、朝廷を立ちなおした中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)は、即位して天智天皇と呼ばれました。強くて賢いこの天皇は、大和をよく治めたといわれます。
悶着が起きたのは後継者選びの時でした。彼には息子がいましたが、母親の身分が低かったため、天皇の同母弟であり人望も篤かった大海人皇子こそ次期天皇にふさわしいと考える家臣も少なくなかったからです。
問題は、天智天皇は息子を後継ぎとすることを望んでいたということ。弟の存在は邪魔でした。そこで大海人皇子はいったん吉野へ隠遁します。そこで時期を待ち、兵を集め、そして天智天皇の死後、反乱を起こしました。
それが壬申の乱です。
義経公の場合と違ったのは、大海人皇子はこの戦いに勝利し、次期天皇の座を手に入れたことでしょう。彼は即位して、天武天皇と呼ばれました。
大海人皇子が潜んでいたのは、宮滝のあたりとされていますが、そこから徒歩で10分ほどの場所に、この桜木神社があります。
伝承では、大友皇子の兵に攻められた大海人皇子が、大きな桜の木に身をひそめて、危うく難を逃れたといいます。残念ながらその桜は残ってはいないようですが、境内を流れる美しい象(きさ)の小川や、緑は当時の面影をそのままに残しています。

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鎌倉時代の源義経公、南北朝時代には後醍醐天皇など、戦乱の世において、吉野を隠遁の地に選んだ貴人は少なくありません。そして飛鳥時代にも、ここは重要な人物が隠れ住んだ場所となっています。そして彼にとってもっとも重要であった場所が、桜木神社(地図)のある周辺なのです。さてではその人物とは?
さっそく紹介しましょう。
桜木神社
■壬申の乱
兄に命を狙われた弟の話は、歴史の上で枚挙のいとまがありません。しかしもっとも有名なのは、兄である源頼朝公に憎まれて追われた義経公ではないでしょうか。彼は吉野に隠れ、東北へと落ち延びたとされています。
しかしそれより以前、やはり兄から命を狙われた弟が、この吉野に姿を隠しています。その人の名は、大海人皇子(おおあまのみこ)。兄は天智天皇(てんじてんのう)です。
大化の改新で、朝廷を立ちなおした中大兄皇子(なかのおおえのおうじ)は、即位して天智天皇と呼ばれました。強くて賢いこの天皇は、大和をよく治めたといわれます。
悶着が起きたのは後継者選びの時でした。彼には息子がいましたが、母親の身分が低かったため、天皇の同母弟であり人望も篤かった大海人皇子こそ次期天皇にふさわしいと考える家臣も少なくなかったからです。
問題は、天智天皇は息子を後継ぎとすることを望んでいたということ。弟の存在は邪魔でした。そこで大海人皇子はいったん吉野へ隠遁します。そこで時期を待ち、兵を集め、そして天智天皇の死後、反乱を起こしました。
それが壬申の乱です。
義経公の場合と違ったのは、大海人皇子はこの戦いに勝利し、次期天皇の座を手に入れたことでしょう。彼は即位して、天武天皇と呼ばれました。
宮滝(藤の花の向こうに見えるのは吉野川)
大海人皇子が潜んでいたのは、宮滝のあたりとされていますが、そこから徒歩で10分ほどの場所に、この桜木神社があります。
伝承では、大友皇子の兵に攻められた大海人皇子が、大きな桜の木に身をひそめて、危うく難を逃れたといいます。残念ながらその桜は残ってはいないようですが、境内を流れる美しい象(きさ)の小川や、緑は当時の面影をそのままに残しています。

