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定年後のマネープラン

定年を迎える方が「安心」と「満足」を得るための資産管理術

やがら 純子

語ろ具ライターによるオリジナル記事です。

相続は、どこの家庭にも関係がある!(セカンドライフに向けて〜23)

相続問題については、なかなか子どもからは言い出せない話題かもしれません。だからといって何もしないでおくと、残された家族や親族にとっては精神的にも大きな悩み事になる可能性もあるようです。元気なうちに考えておくのも親の愛情のひとつの形かもしれません。 (編)

■相続問題は、家族をも壊してしまう
知人が長く続いた相続問題からやっと開放されました。発端は、数十年前、知人の祖父が亡くなった時にさかのぼります。祖父は財産をすべて長男に相続させましたが、その長男は家を出てしまい、弟や妹たちが先祖代々の家や土地を守ってきました。当然、弟や妹には不満が溜まっていきました。


相続対策はお早めに

そして、9年前に長男が死亡。今の法律では、相続権があるのは、長男の妻と子供たちだけです。しかし、長男の弟や妹から「家を守ってきたのは私たちだ。何もしてこなかったあなたたちが勝手に土地を売ったり分割したりするのは許せない!」と、不満が噴出したのです。財産を分けてくれ、分けて和解しよう、いや自分の取り分が減るのは嫌だ等々、意見が対立し、いさかいに発展しました。

いったん法律にのっとって相続したものの、罵り合うような酷い争いは続き、9年かけてようやく、財産を分けることで決着したそうです。渦中にいた知人は、「土地はまた買えるかも知れないが、壊れてしまった家族・親族の絆は取り戻せない。なぜきちんとしておいてくれなかったんだと、祖父と父を恨んだ」と話していました。数十年も前の相続が、子や孫を苦しめてしまうのですね。

■相続を「争族」にしないために
この知人宅で問題になったのは、「相続税」ではありません。遺産をどう分けるかということ、つまり「相続そのもの」です。前回(セカンドライフに向けて22)、ほとんどの家庭では相続税を納める必要はないと書きましたが、子孫が末永く仲良く暮らしていくためには、「相続」はどの家庭でもしっかり考えないといけない問題なのです。

相続が「争族」にならないように、遺す立場の人が「生きているうちに責任をもって対策を行っておく」べきではないでしょうか。しておくべきことは、大きく分けて3つあります。



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