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名所・歴史探訪

土地の名所・史跡は、様々な歴史を教えてくれます。観光にとどまらず、ライターならではの目線で由緒あるスポットを詳しくご紹介します。

増田 剛己

語ろ具ライターによるオリジナル記事です。

お屋敷町のあった頃〜四谷愛住町編〜この散歩本がおもしろい!-8-

1冊の本を片手に、その本が紹介しているルートやスポットを実際に歩いてみようというシリーズ。今回は「お屋敷町のあった頃」で紹介している四谷愛住町界隈を今も昔の風景を残す路地などをたどり、偶然であった神輿を見つつ、空間と時間を味わいます。そして最後の味わいは・・・どうぞ最後までお楽しみください。 (編)


藍住町会の御神輿に遭遇。愛住町は須賀神社の氏子である。

今回の参考テキスト「お屋敷町のあった頃
(新井信子著 鶴書院)


■二・二六事件のあった年

1936(昭和11)年の2月26日に二・二六事件が起こった。青年将校たちのクーデターである。「お屋敷町のあった頃」の著者である新井信子さんは、この時小学校4年生。学校は臨時休校になり、お父様も出勤せずにラジオや新聞を読んでいたそうだ。緊迫した当時の様子がうかがい知ることができる。
その年、新井信子さんの一家は、牛込区市谷仲ノ町から四谷愛住町(よつやあいずみちょう)に引っ越している。場所について新井さんはこう書かれている。

新宿通り塩町の交差点から北に、歩いて二、三分のところである。

塩町(しおちょう)の交差点というのは、今の四谷三丁目の交差点である。(地図
市谷仲ノ町からは歩いてもさほどかからない近い場所なのだが、小学校4年生である新井さんにとっては大人の感覚よりももう少し距離があるのかもしれない。
ちなみにこの愛住町は昔と同じように現在も存在する。

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