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自立を尊重する教育〜デンマークの素顔8〜
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銭本 隆行
語ろ具ライターによるオリジナル記事です。
自立を尊重する教育〜デンマークの素顔8〜
デンマークの教育事情をご紹介。ご自分の学生時代やお子さんの教育の状況と比べてみると・・・参考になることが多いですね。
(編)
いよいよ今回は最終回。前回は世界最高水準といわれるデンマークの社会福祉についてみましたが、今回はそうした国を支えている国民の教育についてみてみましょう。激変の時代といわれる昨今の世界で国が生き残っていくには一にも二にもすぐれた人材。しかし、すぐれた、という感覚が国によって大きく異なります。OECDが行う国際学習到達度調査(PISA)で常に日本よりも下位に位置するデンマークですが、個を認め、自立を尊重する教育、が徹底して行われてきた結果、「幸福度世界一」にこんな小国を押し上げてきたのです。語ろ具読者の多くは子育てをすでに終えられた、または最中の方ではないでしょうか。ご自分の経験と照らし合わされると日本の現状も浮き彫りになってくると思います。
■真冬でも屋外で昼寝
この国で0から3歳までの保育を支えているのは保育所ではなく、保育ママ。保育経験があるお母さんが自宅で最大5人までの児童を預かるシステムです。保育ママになるには、13週間の講習を受けなければなりません。家庭でのアットホームな雰囲気の中で経験豊富なお母さんに子供を預かってもらえるので親も安心。さらに、保育サービスを提供する側の自治体も、施設を維持する費用はかからず、コスト削減ができるとあってうれしい限り。そんな両者の思惑が一致して、現在では3歳までの保育は大都市の一部に保育所が残る程度で、保育ママがデンマークでは一般的です。
保育ママは通常、午前6時半から午後4時半まで預かります。親の負担は毎月最大4万円あまり。世帯の総所得によって控除を受けられ、物価も日本よりは格段に高いことからすれば、さほど大きな負担とはいえません。
我が家の次男も保育ママに1歳半から預かってもらったのですが、保育ママ歴25年のLiseさんの落ち着いた保育態度に感心したものです。次男はすっかりLiseさんになついてしまい、少々嫉妬も感じたほどです。
ここで驚いたのは、昼寝は屋外のベビーカーの中で行うのが一般的でした。デンマークは北欧とはいえ、「最南端」に位置するため、日本でいえば東北地方ぐらいの寒さです。とはいえ、冬場はやはり零下にもなります。しかし真冬の雪が降っている中でも、零下10度以下にでもならなければ、もちろん屋根はある場所でしっかり防寒着と毛布をかけてですが、子供たちは屋外のベビーカーの中で寝ます。もし日本で同じようにしていれば、“虐待”として通報でもされかねません。デンマーク人に聞くと「外で寝て、外気に触れながら成長するのは身体にいい」とのこと。医学的にどうなのかはよくわかりませんが、こちらの人間が寒さに強いことは確かです。恐るべしはバイキングの子孫です。
いよいよ今回は最終回。前回は世界最高水準といわれるデンマークの社会福祉についてみましたが、今回はそうした国を支えている国民の教育についてみてみましょう。激変の時代といわれる昨今の世界で国が生き残っていくには一にも二にもすぐれた人材。しかし、すぐれた、という感覚が国によって大きく異なります。OECDが行う国際学習到達度調査(PISA)で常に日本よりも下位に位置するデンマークですが、個を認め、自立を尊重する教育、が徹底して行われてきた結果、「幸福度世界一」にこんな小国を押し上げてきたのです。語ろ具読者の多くは子育てをすでに終えられた、または最中の方ではないでしょうか。ご自分の経験と照らし合わされると日本の現状も浮き彫りになってくると思います。
■真冬でも屋外で昼寝
落ち着いた保育ママに子供も安心
この国で0から3歳までの保育を支えているのは保育所ではなく、保育ママ。保育経験があるお母さんが自宅で最大5人までの児童を預かるシステムです。保育ママになるには、13週間の講習を受けなければなりません。家庭でのアットホームな雰囲気の中で経験豊富なお母さんに子供を預かってもらえるので親も安心。さらに、保育サービスを提供する側の自治体も、施設を維持する費用はかからず、コスト削減ができるとあってうれしい限り。そんな両者の思惑が一致して、現在では3歳までの保育は大都市の一部に保育所が残る程度で、保育ママがデンマークでは一般的です。
保育ママは通常、午前6時半から午後4時半まで預かります。親の負担は毎月最大4万円あまり。世帯の総所得によって控除を受けられ、物価も日本よりは格段に高いことからすれば、さほど大きな負担とはいえません。
我が家の次男も保育ママに1歳半から預かってもらったのですが、保育ママ歴25年のLiseさんの落ち着いた保育態度に感心したものです。次男はすっかりLiseさんになついてしまい、少々嫉妬も感じたほどです。
屋外のベビーカーで寝る子供たち
ここで驚いたのは、昼寝は屋外のベビーカーの中で行うのが一般的でした。デンマークは北欧とはいえ、「最南端」に位置するため、日本でいえば東北地方ぐらいの寒さです。とはいえ、冬場はやはり零下にもなります。しかし真冬の雪が降っている中でも、零下10度以下にでもならなければ、もちろん屋根はある場所でしっかり防寒着と毛布をかけてですが、子供たちは屋外のベビーカーの中で寝ます。もし日本で同じようにしていれば、“虐待”として通報でもされかねません。デンマーク人に聞くと「外で寝て、外気に触れながら成長するのは身体にいい」とのこと。医学的にどうなのかはよくわかりませんが、こちらの人間が寒さに強いことは確かです。恐るべしはバイキングの子孫です。

